数組の男女の出会いと愛の形を描いた群像劇。
いや、何の話?って思ってしまった。
一切起伏も情緒もない群像劇をダラダラと見せられた感じ。
会話劇の中に面白さや、ハッとさせられることがあるわけでもない。
人々の心の機微を描くにしても、登場人物が多すぎるせいで、誰の心理描写にも深みがない。
それで急に10年後の話に飛ばれても、その間のエピソードがないため何ら情緒を感じられない。
単に登場人物たちを取り巻く状況がこういう風に変わりました、と報告されただけで、観る側としては、で??って感じ。
女性の描き方も前時代的で鼻につく。
10年間ずっとプロポーズを「待つ」側でいる彼女とか、亭主関白でお調子者の夫に対して文句の一つも言わず、当たり前のように家事・育児・仕事の全てをこなす妻とか、有り得んやろ。
駄作だと思う。同監督の『愛がなんだ』は楽しめただけに残念。