ゆう

アイネクライネナハトムジークのゆうのレビュー・感想・評価

5.0
主人公佐藤とそこに関わる人々の出会いの話。

伊坂幸太郎さんの作品が好きで、歌は斉藤和義さん、監督は今話題の愛がなんだの監督さん。これは観なければと、公開前から楽しみにしていた作品。

原作はまだ未読ですが、とても素敵な作品にまた一つ出会えました。

三浦春馬がイケメンオーラを消し普通の好青年のサラリーマンを演じ、多部未華子ちゃんも地味なスーツに髪を後ろで結んだだけのどこにでもいる女性を自然に演じていています。

佐藤の友人、織田の言葉が沁みる。
この織田という男はこれまたぐうたらな夫なんですが、演じる矢本悠馬君が素晴らしいんです。織田の何気ないセリフが妙に説得力がある。
劇的な出逢いなんかじゃなくても些細なきっかけから、日々の積み重ねが大切で、何年か経った時、あの時あの人と出逢って良かったと思えるかどうか。

世の中の狭い繋がりの中での出会いを大切に日々を愛しく思えるような、色んな関係が素敵で、邦画の良いところが詰まっていました。

斉藤和義さんのベリーベリーストロング~アイネクライネを聴いてさらにこの映画が好きになりました。
ゆう

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