ぐりこ

アイネクライネナハトムジークのぐりこのレビュー・感想・評価

4.3
待望のアイネクライネナハトムジーク、大好きなベリーベリーストロングは流れなかったけど、ティンパニはしっかり胸に鳴り響いた。
佐藤(三浦春馬)と紗季(多部未華子)の物語が中心にあるけれど、たくさんの登場人物がいて、それぞれに物語があって、それぞれ素敵だった。丁寧であたたかい映画だった。
やはり今泉監督は群像劇の達人なんだな。

さて、この映画、観る前から僕の期待を過度に背負うはめになっていた。
僕は斉藤和義が好きだが、ライブでしばしばいいところで演奏される名曲にして、僕の一番好きな曲が"ベリーベリーストロング"。その曲の原案となった小説こそが"アイネクライネナハトムジーク"でその作者はこちらも大好き伊坂幸太郎(せっちゃん好きな伊坂が依頼した、であっていたかな)
そして、それを映画化するのが、こちらも大好き今泉監督。
期待しないわけがない。
…まぁ結果は冒頭に書いた通り、しっかり応えてくれた。

落ち着いたころに下高井戸シネマあたりに帰ってくるだろうから、もう一度観に行こう。
大きな事件や出来事はなくても、登場人物にとって大切な小さな幸せをまたたくさん見つけられそう。


観始めたときは、ベリーベリーストロングの"俺"はこんな長身イケメンじゃない!とかシャンプーのお姉さんはもっとシュッとして地味な女性!とか思ってたのに、観後にベリーベリーストロングを改めて聴くと、もう脳内イメージが三浦春馬と多部未華子になってた、原田泰造も、不思議なもんだ。
しかし、ボクサーのセコンドにサンドイッチマンはずるいな(笑)
ぐりこ

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