まっすぐで温かい出会いや恋を群像劇で見せてくれる。
ドラマチックな、それこそドラマみたいな出会い方への憧れ。
そんな出会い方さえあれば相手は誰でも良いのか。
出会いは瞬間の場面や設定じゃなくて、どんな出会い方でもその後のその人自身と相手のちょっとした行動や想いの積み重ねの方が大切。
なんとなくあとで出会いから今までを思い返したときにその人と出会えて本当に良かったと思えたら最高っていうのは間違いない。
佐藤はきっとどんな人でも振り返ると相手の良いところだけが思い浮かんでくるような真のベリーナイスガイだと思った。
その博愛で不特定多数への優しさが、どこか物足りなく感じてしまうのもわかるような気がする。
小さな劇的じゃない夜を見せてくれてるんだけど、みんなかっこいいから様になってるし、いろんな不格好な姿もカメラが追ってくれるのは狡いなぁとか思いつつも、
出会いの後の想いや行動に、掛け値なしにもっと積極的になったほうが日々を楽しく過ごせると思える良い映画でした。
