馮美梅

この道の馮美梅のレビュー・感想・評価

この道(2018年製作の映画)
3.0
童謡の中で「この道」大好きです。なんか歌っても、聞いても涙でウルウルしてくるんだよね~テッパンの泣け歌です。

詩人・北原白秋と彼の詩にほれ込んで曲をつけることとなる作曲家・山田耕作の物語。山田耕作が感じた北原白秋について語るというコンセプトで物語が描かれます。

取材で北原白秋についてどんな人物だったかと聞かれる山田は「彼の話はしたくない」と…

北原白秋はすけこましだった(笑)まぁこの時代の殿方の多くはお妾さんとか、家以外に女性がいたりすることは多にしてあったみたいですけど、しかし、自分の家のお隣さんの奥さんととはねぇ~。

彼は結婚を度々していたみたいだけど、(うち1人は浮気していた女性)どうなっただろう?そういう部分は描かれていない。

北原白秋という人は、女にだらしないけれど、文壇の仲間たちとワイワイとしていたのは凄い時代だったなぁと思った。

からたちの花の後、この道が出来るまで、山田耕作と歩きながら「この道は、からたちの花の妹だ」山田のために描いたんだというシーンは2人の空気感がとても良かった。

山田にとって、北原白秋と過ごした時間は何にも代えられない、宝物のような日々だったんだろうなぁ~。どうしようもないダメ人間だとしても、同時にどうしようもないくらい素晴らしい人でもあったというのがしみじみと感じられるような作品でした。

本当はもっと色々エピソードなどはあるんだろうけど、今回はあくまでも「この道」という曲がメインだと思うのでこういう感じなのかなと。

AKIRAさんの老けの特殊メイク、最初誰かわからなかった(笑)
童謡は単に子供の為だけのものではなく、万人にとっての歌なんだなと。
馮美梅

馮美梅