ツーレス…
88歳のおじいちゃんが、70年越しに友達に仕立てたスーツを届けに会いに行くストーリー。
自分の足をツーレスと呼ぶ頑固おじいちゃんだけど、そのツーレスはもう限界寸前。
寿命も尽きかけているのもあって、もう二度と帰ってこない覚悟で70年前の恩人の友達を探しに行くおじいちゃん。
でも、アルゼンチンからポーランドまでという長い旅路を弱っているツーレスのおじいちゃんが1人で行くのは到底不可能。
しかも、ドイツの地には足を絶対に着けないという自分ルール付き。
最初はただの頑固親父の印象しかないおじいちゃんだけど、徐々に明らかになっていく過去と共に、こちらも段々と感情移入させられていく。
果たしておじいちゃんは70年越しに友達に会えるのか?
今作では穿った見方をすると都合が良すぎるんじゃないかというぐらい、おじいちゃんの行く先々で見知らぬ女性が手を差し伸べてくれる。
その出会いも含めて、微笑ましいヒューマンドラマに仕上がっていたと思う。上映時間の短さの割には内容濃いめ。
でも、何気に冒頭での孫娘とのやりとりが一番好きだったかも。