もりちゃん

家へ帰ろうのもりちゃんのレビュー・感想・評価

家へ帰ろう(2017年製作の映画)
4.7
冒頭のシーンはそこまで辛い内容だと思わずかなり軽い気持ちで観た。何も内容を知らなかったのでスペイン人らしい、しっかりしたお爺ちゃんの話しなんじゃないか?ぐらいの感覚から途中からはボロ泣きだった。
全然違う。そしてアルゼンチンからポーランドへ壮大な'家へ帰ろう'だった。
ホロコーストで生き抜いたユダヤ人の彼。
ナチスに父と祖父の頭を撃ち抜かれた。
「それは聞いた話じゃない!この目でみた。」物語が得意な10歳の妹が車の荷台にギッシリ、天井まで詰め込まれ泣き叫んでた。一月早く産まれてたら(大量虐殺)助かった。「それは聞いた話じゃない!この目で見た。」
そんな彼も右足が不自由。歳をとってから足が悪くなったのか?と思っていたら、その足の自由もホロコーストで奪われたんだ。

あちこちガラスの破片で刺されてるような痛い内容だったけど利益が無くても助けてくれる人がいる。それは救い。
私も、そうでありたい。
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