アルゼンチン ブエノスアイレスに住む元仕立て屋のポーランドを故郷にもつ老人。青年期にホロコーストの悪夢から命を助けもらった友人に自分が仕立てたスーツを70年ぶりに届けようと1万3千kmの旅に出るロードムービー。
ブエノスアイレスからポーランドへの道のりの中、様々な人に出会う。老人はドイツを憎み途中経由するドイツの地を踏むことも許さない。道中に彼を助けるドイツ人の女性に、自身の悪夢の過去を話すシーンが強烈に脳裏に残りました。ホロコーストの事実は許されないこと、しかし戦争の後に生まれ平和を願うドイツ人の戸惑いも分かる。
老人は最終目的地である故郷ポーランドで、70年音信不通の恩人に会うことができるのか?
結果はともあれ、ラストはグッとくるものがありました。様々な映画祭で観客賞を受賞した本作、なかなかの良作でした。(^^)