リリー

家へ帰ろうのリリーのレビュー・感想・評価

家へ帰ろう(2017年製作の映画)
4.0
ホロコーストの惨劇に触れる時の重い雰囲氣の場面と、クスッと笑わせるコミカルな場面の両方がバランスよくミックスされた、粋なロードムービーでした。最後のシーンには泣かされます。
主人公のアブラハムがお茶目でおしゃれで、魅力的です。また、彼を助けてくれる色々な人との触れ合いが面白いです。ホテルの女主人が初めは無愛想で素っ気なかったのが、彼と友情の絆のようなものが生まれる様子は楽しめました。憎きドイツの土地を踏まない、とのアブラハムの要望を叶えるアイデアには笑えます。
映画はある意味でハッピー・エンドなのでしょうが、ユダヤ人が味わった悲劇は決して永遠に終わらないことを確信しました。
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