家へ帰ろうの作品情報・感想・評価

「家へ帰ろう」に投稿された感想・評価

109mania

109maniaの感想・評価

3.0
前日に見た「こんな夜更けにバナナかよ」の影響も残っていたかもしれないが、改めて人に頼ることで開かれる道があるんだと思った。主人公アブラハムはどちらかというとこじらせた爺さんだ。でもとても誠実で、他人に迎合せずに生きている感じがする。そんな性格もいい方に働いて、親切な人たちに支えられて旅を続け、最後に70年来の恩人と出会えた時はとても嬉しくなった。人とがっぷり組み合うこと、絡み合うことに臆病にならず真剣に向き合うことの大切さを感じさせてくれる映画だ。

また、この映画は1945年のユダヤ人の悲劇を扱う映画でもある。今なおその傷が癒えない人がいることに改めて気づかされた。
ひかり

ひかりの感想・評価

3.4
ホームでつらつらと過去を語るシーンと、最後のシーンがよかった。
ラストシーンでリアルに泣きました。
最近は、原題に無いナチスやヒトラーの名前を邦題に盛り込んだ映画が結構多くて、それらのフレーズがある種の売り文句みたいになっている風潮に疑問を感じていた。誰もが認める絶対悪、だから被害者は絶対に可哀想で、、、、それは間違いではないのかもしれないけど、映画を観て何かを感じ考えるという、とても大事な部分を単純化されたような気がして、僕はあまり歓迎できないのだ。

本作はホロコーストから脱出した仕立て屋の男性が、当時の恩人である同郷の老人にスーツを届けに行く様子を描いたロードムービーである。70年ぶりの再会となるが、老人は何のあてもなく旅に出る。題材的には先に書いたようにナチスやヒトラーを含む邦題を付けられそうな内容であるが、敢えてそれをしなかったのは好感が持てる。

老人はとても頑固で「ドイツ」はもちろん「ポーランド」の名前も口にしない。そんな彼を手助けするのは、旅先で出会う女性達。彼女達と触れ合う事で、老人の心が少しずつ解放されていく。

ユダヤ人の老人を主人公に置きつつ、彼に対して周囲の人間がどう接していくのかを優しいタッチで描き出しているのが素晴らしい。最近の日本でも、主に高齢層の嫌韓ムードが取り沙汰されている一方で、若い世代の間ではK-POPや韓流メイクが大流行。育ってきた環境や教育によって思想には隔たりが生まれてしまうのだが、じゃあ僕達はどうやって違う世代と交流していけば良いのだろう? 本作はナチスやヒトラーの問題だけではない、人と人との交流を描いた作品なのだと思う。

このレビューはネタバレを含みます

アルゼンチンからポーランドまで、スーツを届ける。
ドイツの地を一歩も踏むことなく、「ドイツ」「ポーランド」の名前を口にすることもなく。
生まれ育った故郷に帰ろうとするユダヤの老人の物語

仕立て屋のおじいちゃん、とにかくいけてる、口も上手いし、スーツの着こなしも洒落てる。

初めはなにか大冒険の始まりを予感させつつ、物語が進むにつれ、主人公の過去の回想がどんどんと、差し込まれ、なぜこの主人公がここまで「ドイツ」「ポーランド」を口にすることさえ嫌うのか。
その理由がまざまざと描かれる。
重く苦しい過去と、老人が旅先で出会う、今を生きる人々の優しさのギャップがまたいい。

果たしてかつての家に、スーツを届けるべき相手はいるのか。
ぎりぎりまで引き延ばしに延ばして、最後、ガラス越しに対面を果たしたとき、過去の回想かと思った。

ぎゅーっと心をつかんでいたものがふっと離れた心地よさが気持ちいいストーリーだった。
冒頭写真とるときの「ウイスキ~!」ていいな。
おじいちゃんを見ていてハラハラするこの感じは「手紙は憶えている」だ……!ってハラハラしながらみた。
でもコンパクトにまとまっているのと手紙のおじいちゃんとは目的が違うということ、道中出会う人たちがそこそこいい人たちだったのでそこまでハラハラしなかったよかった。
勘当された娘の言葉と腕の番号が結びついたとき、ワ……ッてなった。
LUKEN

LUKENの感想・評価

4.2
ナチスのホロコーストから逃れた主人公アブラハムを匿ってくれた命の恩人に会いに70年ぶりにアルゼンチンからポーランドへ。

道中の一期一会の出会い

頑固親父アブラハムのウィットに富んだ会話


壮絶な過去が明らかになりながらも心温まる展開にただただ涙

邦題も秀逸
2019 99本目
思いの外良作で最後はかなり感動した。
途中色々心苦しくなってくる場面もあったけど、あの二人の再会に言葉なんていらないんだろうな。

ありがとうって言葉で何回も言うより、外国の言葉なしのハグ羨ましい。
34

34の感想・評価

4.0
予備知識がいる。
ラストは号泣
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