とーーこ

ともしびのとーーこのレビュー・感想・評価

ともしび(2017年製作の映画)
3.5
冒頭から、鏡越しだったり窓の反射であったりガラス越しの映像が多用されるのが印象的だった。主人公アンナが信じてきた、積み上げてきたものが虚像であった…というメタファーか。彼女が家政婦として働いている家の、彼女によく懐いている少年が盲目であることも興味深い。しかし最後には鏡越しではなく彼女を世界を映し出す。
それにしても、予想していたよりはるかに静かな映画だった。とことんまでごっそり削ぎ落としていて(ぶっきらぼうと言ってもいいくらい)、安直な共感など跳ね返されそうだ。
台詞も非常に少なく出突っ張りのシャーロット・ランプリングのその存在、凄味。彼女なくしてはこの作品は成立しないんじゃないかしら。