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ともしびのmiyuのレビュー・感想・評価

ともしび(2017年製作の映画)
3.7
シャーロット ランプリングだから成立する映画で、シャーロット ランプリングだから この不毛な感覚を表現できるのかもしれない。。。

彼女が主演した『まぼろし』や『さざなみ』に比べたら かなり 退屈な印象は否めない作品だが…
彼女が演じている年齢にワタシもなれば…
見えるものは あるのだろうか…?!
って 思ったりしたが
いや それとは 違う気もしました…
コレは 彼女のココロの在り方を問う映画である様に思われました。。。

はじめのショットは かなり インパクトがあります。。。(←あとから 演劇の練習とわかります…)
凄く印象的でした…

ワタシ自身は、面白くない映画…って いう印象はなかったですが…
彼女の内面に 焦点を当てた映画で 想像力をフルに生かして見なければ 全くもって置いていかれる映画であります…

でも おそらく ワタシが 彼女の立場なら、このオットは 絶対に無理ですね。。。
生理的に No!…って 感覚ですね。。。

オットが 刑務所に収監される前に
肩を優しく揉む映像…
彼女の姿からは、オットへの嫌悪の情が微塵も感じない…

それは…
息子に 理不尽なまで彼女が拒絶されるのと繋がっているのでしょうか?!
彼女が (罪を犯した)オットを許している…
って 言うのが どこかで透けて見えてしまっているからなのでしょうか…?!

オットが犯した罪がわかった時点で
オットを嫌悪しない…
って言う精神的構造に 彼女の罪があるのでしょうか…?!

今までの生活を頑なに 死守しようとした彼女…

少しずつきしみが見え出し
少しずつ 自分自身が変わっていく…

彼女というフィルターを通して
日常生活で自分が ボンヤリ 良くない事かもしれない…
って わかっていても その生活を変えたくがない為に 見ない様にしている自分自身とも 向き合う映画なんでしょうか?!

そんな事を 思いながら映画を見ていると
本作のラストの彼女は、少しずつ 日常を変えて行こう…と している様に思えました。。。

長い人生を生きてきても
固執し続けたら 自分自身が 最後まで
決して幸せには生きれない…
みたいな…

生きている限りは また 新しく 生きなおせる…みたいな…

そんな事をワタシは思いましたが…
どうなんでしょうか…
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