淡々と日々を暮らす老婦人とその夫。
何でもない日常だったはずが、夫の罪
(おそらく児童虐待、それも性的な?)で
本人が収監され、宙ぶらりんの生活がはじまる。
セレブの家のお手伝いをし、
演劇サークルで声を出し
会員制プールで一泳ぎする。
それらは徐々に綻びはじめ
滑らかだが確実に拒絶や不安、
孤独が明らかになっていく。
見ているこちらも着地点がどこなのか
決定的な出来事が起こるのかを待ちわびていたら
向こう側にすっといってしまったような作品。
誰かの日常、もしかしたら自分の人生にも
起こりえるような出来事で少しヒヤッとした。