てるる

飢えた侵略者のてるるのレビュー・感想・評価

飢えた侵略者(2017年製作の映画)
2.5
ネトフリオリジナルのカナダ産ゾンビ映画。
カナダだけど舞台がケベックなのでフランス語です。

そして言葉だけじゃなく、そこはかとなくオシャンティなフランス映画の雰囲気も醸し出す。

とにかく静か~なシーンが多い。
かといって演出が冴え渡ってる訳でもないので、観てて眠くなる。
というか何回か寝落ち。

ゾンビ自体は走ってくる系。
人間を見ると恋に落ちたか?ってくらい数秒見つめ合った後、奇声をあげながら襲ってくる。

更には皆で協力しあって変なオブジェを完成させて眺めるというアーティスティックな性質も持ち合わせてます。
最後の椅子のタワーとか完成度高すぎてターセム・シンの映画かと思ったわ。

そして美男美女が出てこない。
ツルツルヒゲメガネ。
鍵盤ハーモニカおばさん。
鉈でゾンビ狩り趣味のスーツおばさん。
おばあちゃん二人。
おじいちゃん。
あ、あとドッキリ大好きオジサン。
唯一子供2人は可愛い感じ。

わざとなのかもしれないけど、演出に時間かけすぎて、各々のキャラのエピソードを削ぎ落としすぎ。

個人的にゾンビ映画の肝は極限状態における人間ドラマだと思ってるので、これは個々の背景や関係性が薄味すぎてハラハラしない。というか出来ない。

シュワちゃんの「マギー」も苦手だったけど、ゾンビ映画に静謐さとかアートとか求めてない。
やっぱゾンビ映画はもっとわちゃわちゃしてガンガン闘って欲しい。

あ、ちなみにエンドロールの後にもオマケ映像あるのでお見逃しなく!
これまたアートです!
てるる

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