キミシマユウキ

飢えた侵略者のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

飢えた侵略者(2017年製作の映画)
3.3
ケベックの田舎町、住人が次々とゾンビ化していく中で生き残った者達は力を合わせて生き残ろうとするが……

2017年のゾンビ映画。
Netflixオリジナルとして突如リリースされたので自称ゾンビ研究家としては見逃せないと思い鑑賞。


【原題: Ravenous 】


貪欲、飢え、の意を持つ原題。
カナダのトロント映画祭では高く評価されたらしいが日本人ウケはイマイチな様子。
どちらかというと”静”のゾンビ映画である今作は激しい展開やアクションがある訳ではなく、生き残った人間達の心理描写や逃走劇を中心に描かれており、BGM含め音楽すらほとんど無い。
その異様すぎる静けさが逆に良さを引き立てているのだが好き嫌いは別れるだろう。

キャストも全く華がない。
それもある意味リアルさの演出に一役買っているのだが、絵的にもつまらなくなってしまうのは否めない。
主人公メガネでハゲのおっさんだし、ヒロインもボロボロだし(笑)

そ簡単に”ゾンビ”というジャンルに振り分けてしまっているが、劇中の奇怪な行動を見るとそう単純じゃないようだ。
ここで邦題に振り返ってみる。
『飢えた侵略者』
そう、彼らは侵略者なのだ。
どこからの?
それは想像にお任せしよう……

ゾンビ映画好き、Netflixオリジナルブランドを信じている方、そしてただのゾンビじゃ刺激が足りない欲しがり屋さんにはオススメの作品。