ミシガン大アメフトチームウルヴァリンズの本拠地、通称ビッグハウス。10万人が見守る中、見事なスカイダイビングで米軍特殊部隊がスタジアムに降りたつところから映画は始まる。
熱狂が取り巻くスタジアムとその周辺からは徐々に見えてくるものがある。
格差、差別、環境問題、そして8割が白人かつ半分がミシガン大の関係者だというこの街が持つナショナリズム。
トランプ支持のプラカード(「トランプを支持する中国系米国人の会」ってのもあったな)の影でひっそりとヒラリーを押すご婦人は、ウィスコンシン大と同じくらいのアウェー感を持つ。
今作は想田監督が客員教授として招かれたミシガン大でのプロジェクトとして、学生13人を含む総勢17人で撮影されたもの。
今まで中からしか見ていなかった学生たちは、カメラを通して見たものに何を思っただろうか。
裏方仕事を見るのはすごく楽しかったなあ。
選手全員のマウスピース並べたりとか動きの練習する審判とか。
ラップで物乞いするおじさんが叩くパーカッションが超絶かっこよかった。