B級怪獣エイガ

ヘルボーイのB級怪獣エイガのレビュー・感想・評価

ヘルボーイ(2019年製作の映画)
2.9
しょぼロウソク映画。

過去作見てないし見る気無かったけど友達に誘われたので見てみる事に。前評判結構ヤバくて興行もコケてたからまあまあ覚悟はしてたがホントに結構ヤバかった。

内容詰め込みすぎて袋がはち切れ、要素が多すぎもうめちゃくちゃ。語り口やストーリーが驚異的なゴリ押しでめまいがした。テンポがいいようで本筋はあまり進まず、前半から中盤にかけて寝そうになった。その原因のひとつが後出しジャンケン的なキャラとキャラの関係設定描写。どのキャラも『過去にこんな事がありました〜』と時間軸が引き戻され、その度本筋の話の停滞を感じ退屈した。それに必然と説明セリフも多くなりキツかった。そしてその癖世界観が微妙に掴みずらく、巨人パートとかもう『何を見せられてる?』という感覚に陥った。

また、シーンの切り替え時に洋楽をバンバン流す演出もかなり過剰で、本来ノリノリに気持ちを切り替え映画に更に引き込まれる着火剤になるはずが『うるせえ』と消火剤になった。

ミラ・ジョヴォヴィッチ、滅茶苦茶綺麗でおっぱいも最高で、ずっと顔面と胸を交互にガン見してた。てかそこしかいい所がこの役柄になかった。なんか生首だけの登場時間のが普通の状態より多いんじゃないだろうかと感じさせるほど生首だった。それの大きな原因が倒され方。あまりにもお粗末でショーもない最後に唖然とした。何してんねん。てか中盤の復活の仕方もなんやねんアレ。パーツ揃えて物理的に縫うんかい!!!ちょっと笑っちゃったじゃないか。

あと残念だったのが予告で見てた超巨大なクリーチャーが街を襲う場面。マジで予告で既に見たカットしか出番がないクリーチャーもいるなど、物足りなさが異常。人間を履いた状態で歩行するやつくらいだな良かったの。他はほぼ印象に残らない、てか残るわけがない。最後のジュマンジ的吸収描写も滅茶苦茶中途半端で『ホントに全員帰った?これで終わり?』と不完全燃焼感が強まる。
他にも、強引に因縁の宿敵として出したキャラを縮めてプッチンしたり、ミラ・ジョヴォヴィッチを裏切ったとされていた謎の女の謎の扱いや、本来熱いはずの初共闘シーンもストーリー上敗北にされ燃えきれず。色々噛み合ってない。

まあ、もちろん、全てがダメダメだったわけでもなく、エグすぎるエクトプラズムや『またナチスか!!』など細かいところでは楽しめた。あと今作の欠点である【勢いでゴリ押し】が唯一、オープニングのタイトル入りまではカッコよくてハマってて良かった。
そして1番良かったのは途中から行動を共にする3人のキャラ。ラストのミッションのシーンとか『良かったなあ…(^^』と笑顔になれた。ヘルボーイのキャラ自体もファザコンだったりで可愛かった。だから後味は悪くなかったのが唯一の救い。ただエンドロールが長く感じた。

ヘルボーイなのにほとんど全く燃えない火が小さめのロウソク映画だった。続編は…無理だろうなあ。

バ〜バヤ〜ガ…(アントマンのアイツ風に。)
キモすぎ。