花梛

博士と狂人の花梛のレビュー・感想・評価

博士と狂人(2018年製作の映画)
3.9
Fan's Voiceさんのオンライン試写会で。
オックスフォード英語辞典の編纂に纏わる実話を元にした作品。(全然知らなかったのだけど、本国では古いベストセラー本という事で鑑賞後に読もうと電子書籍版を買った。)
博士号を持たない学者と、戦争により精神を病み殺人犯となってしまった元軍医、という立場の全く違う二人が言葉の定義や出典について飽きる事なく会話するシーンに涙が出た。こういう飽くなき努力があって言葉が伝わっていくんだな……。
言葉を巡って探偵と助手のように協力し合う様は、冒険の場は机上だけれどこれも立派にバディだと思う。

そもそも私は舟を編むが大好きで原作も映画もコミカライズも見て読んでるので、辞書を作る話が好き。一朝一夕には完成しないし、妥協も出来ないし、日々変化していく言葉を追い求めるのってロマンだよね。面白かった。
花梛

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