おちゃ

博士と狂人のおちゃのレビュー・感想・評価

博士と狂人(2018年製作の映画)
4.8
よかった、とてもよかった。
英語に対してこだわりがないというか、私は英語が苦手なのにそう思ったから英語に対してとてもこだわりのある人からしたらもっとなんだと思う。
言葉というものに依存して、それを頼りに生きているので、こういう人たちが過去に居て、その信念を曲げずに勤勉に。実直にやってきた結果ああいうものが生まれたのだということにとても救われた気持ちになった。

出てくる人たちの、それぞれの大切にしているものや苦悩や、壁がわかりやすいし、進んでいく過程がとてもシンプルで、見ていてすごく、とてもよかった。やりとりがウィットにとんでいるみたいなことではないんだけど、自分が大切にしているものを大切にしている、仲間(救世主)を手に入れたときには、ほんとにえも言われぬ気持ちになるんだろうなと思う。

とても響いてしまったのであんまりうまく言葉にできないなぁ。

言葉というものは、知識層だけでなく大衆からも発生してくるものであり生きているものであるけれども、ただその言葉や文字を"学ぶ"ということ、体系立てることは必要なことだということが、説明ではなくて目の前に繰り広げられるのでとても好きだった。
言葉や文字を持つことは生きる上で武器を持つことなんだよなぁ。

良いものに出会ったなと思う。
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