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ライトハウスのregencyのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
4.5
まず冒頭から、音響がもう不吉さを煽る。やたらと鳴り響く霧笛の音やらカモメの鳴き声やら灯台の機械音やら、不協和音のオンパレード。その音に呼応するかのように、二人の灯台守もおかしな事になっていく。
ウィレム・デフォーとロバート・パティンソンの、実質二人だけの対話劇だが、観る前はキレキレ演技に定評あるデフォーの独壇場になるかと思いきや…というあたりがポイント。正直パティンソンがこんな良い役者だとは思わなかった。
ストレスとイライラが交差して対立したかと思えば、酒を交わせば“やおい”の一歩手前までいくこの二人の関係も、これまた不気味。
レイティングが「R15+」な理由も観て納得。エグくて不快な描写もあるが、モノクロ映像がセーブしてくれている面も。
ギリシャ神話が話の骨格にあるので、分からない人にはホントに分からないのが辛いかもだが、その分鑑賞後に語りがいのある映画。
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