ミミック

ライトハウスのミミックのネタバレレビュー・内容・結末

ライトハウス(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

それこそクラシック映画っぽく孤島に閉じ込められた二人の灯台守が次第に狂っていくシンプルなストーリーで作ることもできたろうが、そうはせず意図的にカモメなどのモチーフを差し込み、蛸や人魚などの異物をしっかり見せることで寓話性が高く、自分の感覚では『聖なる鹿殺し』や『もう終わりにしよう』と同じ引き出しに入る作品かな。

もろ考察向けで登場人物は信頼できない語り手だし、おそらく神話なんかをモチーフにしてるだろうなと思ったら、プロテウスやポセイドン、セイレーンなんかと実際にあった事件をミックスしたそうな。

'有害な男性性'が大きな幹なのかもなと、二人の男の対比で思ったり。となるとでっかくそびえ立ち頂点に上ると恍惚の絶頂を迎える灯台は、そのまんま男性器のメタファーともとれる。

一回見ただけでは難しいので評価が分かれるのは仕方ないけど、『ウィッチ』とはまた違った球を投げてきた監督が今後どういった作品を作るのかは注目して見ていきたい。
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