道路脇で通る車に看板を見せるバイトをするスピナー達は、（暇を持て余すためか）目立つために看板を使って芸を披露する。その日もジェイス（ティモシー・シャラメ）は暑い中スピナーとしてのバイトをしているが、因縁のグループに嫌がらせを受け、復讐を決意する。復讐のために、まずは（シングルマザーで）銃の売人をしているブリアナ（クリスティン・スレイスマン）から拳銃を手に入れようとするが、一緒に来たスピナー仲間デレク（イフィ・ヌワディウェ）が思いもよらない行動に出て……？
各監督、プロデューサーや俳優達から、ずば抜けた頭の良さと演技力を認められているティモシー・シャラメの才能が顕著に見られる名作。
短編映画の難しいところは、短いが為に描けない、「事」に至るまでの経緯（過去や関係性）をいかにして観客に伝えるか、であるが、この作品は特にキャラクターの心理描写にそれを委ねており、優れた演技力を求められる。シャラメ、ヌワディウェ、スレイスマンは、それぞれのキャラクターを見事に演じ切っている。
