シシリアン・ゴースト・ストーリーの作品情報・感想・評価(ネタバレなし) - 65ページ目

「シシリアン・ゴースト・ストーリー」に投稿された感想・評価

事前情報を全く忘れ観た自分はどこか冷ややかに観ていた
愛さなければ苦しまずもっと楽なのに
そうさえ思った

しかしその冷ややかさも、時間差で明らかになる手紙により一変する
この愛こそすべてだと感じさらせる淡い恋心と巡る想像


映像のトリックも使い主人公の頭の中と同調しだす
見上げる瞳、見下ろす星空、湖畔の波、馬の毛並み
何を観てるのか何処に居るのか

自然の美しさと漂う雰囲気がアンドレイ・タルコフスキーのノスタルジアを彷彿させる
ノスタルジア×ロミオ&ジュリエット
そんな印象
KICCO

KICCOの感想・評価

4.5
吐き気がする程の生々しさが精神にこたえる。
事実に基づいたお話。あまりにも辛すぎてまだ消化が出来ません。

ルナの描写で時間の経過に絶望する。ジュゼッペのシーンでは全く違う時間が流れる。結末は分かっていても耐えられなかった。だんだん衰弱し、壊れていくジュゼッペを見ているのが辛すぎた。目を背けたいけど見ないといけない。そんな気持ちでした。
ジュゼッペ以外のキャラクターは架空らしいですがとても良い効果を出していました。特にルナの母親!怖すぎ。子供を抑圧する典型的な母親ですね。お弁当を捨てるシーンは笑ったね。

ジュゼッペ役のガエターノ・フェルナンデスが好き。顔が好き。なおさら辛かった。演技も素晴らしかったです。役者を続けるのかな?楽しみですねぇ🥰(ティモシー・シャラメを引き合いに出したのは気に食わん。)

何回も観たい作品です。
achico

achicoの感想・評価

2.5
終始、低いノイズと暗い幻想が不気味で事件の残虐さは伝わってきたけど、後味が悪かった。。
テラ

テラの感想・評価

-
見終わったときは実際の事件が元になっているのもありあまりの悲劇にドン引き、しかし時が経つと映画的な深みがいろいろあり味わい深い作品。
被害少年への深い哀悼とこのようなことが起きたことへの義憤に基づきいろいろな角度からの考察が何層にも効いている。
恋に落ちて夢を見ることを親に批判されようが、その夢こそが少女を生きさせてくれる。
unapix

unapixの感想・評価

4.0
13歳を間近に控えた少年が約2年、監禁された挙句に絞め殺され、硝酸で溶かされた遺体を海に流された 実際にシチリアで起きたはなし

1993年に起きたこの事件を全く知らず、ネットで調べようもあまりヒットせず、この凄惨な事件に対してこの情報量認知度、、、
監督は事件を風化させないようにとメガホンを取ったそう

幻想シーンはまるでおとぎ話のように美しい画だけど、それに混じり合う現実シーンはあまりにも残酷で救いようがない。
現実シーンの代わり映えしない淡々とした少年の状況はトラウマに近い感覚を覚えました。

それでも、序盤のふたりのやりとりやシチリアの自然の美しさはほんとうにきれいだった ほんとうにほんとうに
だからこそ、それを愛していた少年にまた自由を与えてほしかったって気持ちが強く強くなっていったんだと思う。

彼が消えてから一瞬も彼を忘れなかった女の子、大人のだんまりに物ともせずに探し続ける姿はバットエンドを知りながらつらくも力強さに見惚れた
そんな中、夢の中で何度も何度も会う少年はいつも変わらずに美しく、監禁中の少年の姿を見たらどう思うのかどんなに辛いかと考えずにはいられなかった

あんまりにも残酷なストーリーで安易におすすめはできないけど、映像美、音響(素人でもわかる!重厚でかなり作品を引き立たせていた)、魅せ方、詩的、なにしろ事実を知ってほしいから見てほしいと思える作品だった
もし、このレビューを読んでくれてとことん悲しい気持ちになってしまったとしても作品としてのラストはどん底なだけではないから安心してしてください 少しだけ、少しだけ光がありました

あと、フクロウは生と死の間を行き来する賢鳥らしい。それを踏まえるとふむふむとなる🦉
あとあと、水は死であり、生命。2人をつなげる。たどり着く。
ne22co

ne22coの感想・評価

4.6
2018年 試写鑑賞85

これ、かなり衝撃受けました。

イタリアで実際に起きた残虐な事件をテーマに、社会に警笛を鳴らし、罪無くこの世を去った少年の魂の救済を唱えているんだけど、なにが凄いかって、目を覆いたくなるような残虐な事件を暗く、暗く、悲しい、、、、けれどもずっと観ていたくなるような美しいファンタジーに昇華して描き切った事!悲しいからなのか、悔しいからなのか、美しいからなのか、不思議な感情で涙が溢れました。

全く違う素材の糸が、丁寧に丁寧に、織り上げられて、観た事も無い美しい一枚の布になった様な(例え下手だけど)、そんな作品で、ある意味、残虐な事件を、ドキュメンタリー風とかにして、だーーーん!って見せられるよりずっとずっとトラウマになるような、そんな作品だった、、、、

結構数日引きずった。
回し者でもなんでもなく、純粋に、是非たくさんの人に観て欲しいです。
小夜子

小夜子の感想・評価

3.8
気の強そうなヒロインが良い!悲惨な事件をもとにしながら、悲しくて美しいラブストーリーが展開される
mizuki

mizukiの感想・評価

4.0
自分の中でのザイタリア映画ど真ん中だった。今までベストだった『題名のない子守唄」に次ぐ傑作。
pipboy101

pipboy101の感想・評価

3.0
とにかくひたすら画面が暗いというのに加え、現実と幻想の描き方そのものに新鮮味がない。

「イタリア映画」という物珍しさを差っ引くと、作品自体の質としては厳しいのではないかな、というのが率直なところ。

実在の事件を元にしているだけに、起こったことには胸は痛むけれど、、、。

とはいえ、普段なかなか観る機会のないイタリア映画をスクリーンで観ることができたのは貴重な機会だった。
りさ

りさの感想・評価

4.0
イタリア映画祭にて。
1993年、シチリアで実際に起きたマフィアによる12歳の少年の誘拐事件が元になった作品。美しい主人公二人とシチリアの風景に、あの残酷なストーリーは、あまりにもツラい。が、そこに幻想と神秘さが加わって、ファンタジーに仕上がっているのがなんとも素敵な純愛映画。
少し独特なテンポ感と映像と音響表現でスムーズに感じられない部分もあったけれど、忘れられない作品になった。