okada

シシリアン・ゴースト・ストーリーのokadaのレビュー・感想・評価

3.7
2020/01/11 1回目
【2020年5本目】
〜鎮魂とファンタジー〜
実際に起きた誘拐事件をベースに被害者の同級生の女の子の視点から描いた作品。
計らずも観賞した今日1月11日は24年前に実際に事件が起きた日でした。
映画内現実とファンタジー表現の境目が曖昧で翻弄されます。

独房に監禁された男の子の目には、わずかに漏れる窓の外の光が写っている。このカットだけで彼に残った生きる希望を表現しています。
また、本編のほとんどは日中のシーンであるに関わらず、全体的に光の無い空間を切り取ったシーンばかりです。それ故に、要所要所の光を使った演出が際立っています。

映画の力に膝を打ちました。
ただの実録映画じゃない、映画の中に彼はまだ生きているのです。