シシリアン・ゴースト・ストーリーの作品情報・感想・評価・動画配信 - 108ページ目

「シシリアン・ゴースト・ストーリー」に投稿された感想・評価

SATOKO

SATOKOの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

あまりに残酷なので見終わった後結構胃にきてることに気づいた。ファンタジー要素があってもその残酷さを薄めることなく、ずっと悪夢の中にいるような感覚。
ルナの手紙だけが救いだった。
ジュゼッペにとってルナは名の通り月のような存在であっただろうね。

ラストはバッドエンドだと思って見ていたので、トークショーで「助かった」と聞いて少しびっくり。あれだけ想って夢にまで見ていて、時が経とうとルナの気持ちは休まることはないでしょう。いっその事一緒に死ぬのもそれはそれで幸せなのではないかと。でもそれはこれがフィクションの話であったらの場合で、実際のジュゼッペにルナのような存在がいなかったことに絶望を感じる。

最後に、トークショー、岡本さんの話で背景色々知れて良かったんだけど、司会の人の話す内容が薄っぺらくて台無し…
りんこ

りんこの感想・評価

3.6
少年少女のラブストーリーと思いきや。

マフィアが登場、少年を拉致監禁。父親が元マフィアだからか。

イタリアの陽光はほとんど封印されて重苦しい本物空と海。物語を語っているかのゆう。

少女は少年の捜索をするが大人達は消極的。

子供っていつでも大人の犠牲になる。

過酷な現実ではあるが、ファンタジーの部分に癒される。

それにしてもマフィアは怖い!
Kyosuke

Kyosukeの感想・評価

4.3
試写会にて鑑賞。心が震えたのは、メッセージ性があるか無いかではなく、この作品自体がレクイエムとして完成していたから。事実に基づいたものではあるが、架空の登場人物やストーリーに比喩や象徴が込められていて深い。叙情的で、恐怖や悲しみに宿る美しさや意識、魂を水に移すあたりはタルコフスキー、圧倒的な映像感覚で感情を昂らせる表現方法はデルトロ、リアリスティックでロマンチストなイタリア映画の雰囲気も強い。ロマンティックなポスターに惑わされず、息が詰まる覚悟のある人だけにオススメしたい。

このレビューはネタバレを含みます

試写会で観た、実話が元になっているだけに、映像は凄く綺麗だったけど、重かった苦笑、この実話は全然しらなくて、内容にも衝撃を受けた、シチリア島のイメージで太陽とレモン!って感じなんだけど、全体的に北欧みたいに寒い感じでめっちゃ暗かった汗、音響もこだわっているようで、何気ない効果音がでかい笑、ビビリな自分にはホラー映画な部分もありました、最後は明るく終わってホッとしたけど、監禁された子を思うと心にずしっときますね
nissy

nissyの感想・評価

3.5
実際にあった誘拐殺人事件をベースにした映画。

であったことを、最後テロップが出てくるまで知らず、衝撃が走った。約2年に及ぶ監禁、殺害方法、息子にはなんの罪もないのに。シチリアでマフィアがそれだけ権力を握っていたことも、なにも知らなかった。イタリアを美化して見過ぎていた自分に気づいた。また、ひとつ映画を通して知らない世界を知ることができた。

ルナが母親に、ジュゼッペに抱く気持ちをぶつけた時が一番印象に残った。愛に勝るものはないなー。

カメラワークや音響も緊迫感を与え続け、終始目が離せなかった。
Filmarks試写会にて
渋谷-ユーロライブ

実話ベースで、少し調べてから観たので覚悟はしてたけど悲しい…
だからこその映画だから出来ることを、監督たちの思いをこの映画の中にみつけられました☆*。

上映後、字幕を担当した岡本太郎さんトークイベントつき
2018年157作目(劇場17作目)

救済系映画の描き方として、
ファンタジー要素の折り込み方が好みでした。

張り詰めた糸ってプツンと切れると、
その余韻でヒラッとなるけど
この映画は主人公とヒロインの糸が
切れるその瞬間を、舞う瞬間を
スローで見てるかのようだった。

でも切れた糸は元通りにはならない。

儚くも美しいストーリーかつ、
詩的で効果音も良かったし、
ラストシーンで全て答え合わせしてくれて満足です。

字幕担当の方は作品への愛があり、
話もとても興味深いものだったけど、
インタビュアーの配給元の女性からは、
作品への愛を一ミリも感じられず笑った。
先ずは迫力があり、不安を煽る音響効果と、シチリアの海や森の幻想的で美しい映像が印象的でした。
そして内容は、90年代のシチリアで実際に起きた凄惨な事件を基に、ファンタジーの要素を巧く取り入れていて、どこか温かみもあり、希望も感じられるつくりになっていました。
上映後に本作の字幕を担当された岡本太郎さんをゲストに迎えたトークショーやQ&Aも充実した内容で、とても勉強なり、興味深くて楽しかったです。
当時の様子や事件内容を知った上で、再度観たいと思わせてくれる作品でした。
もの凄くダークでどきどきするお伽噺。
と見せかけてあとの半分は、なんて残酷な実話なんでしょう。
綺麗な男の子がどんどん薄汚れて文字通り棄てられてしまうのは苦しかった…
夢でも現実でも戦ったルナに幸あらんことをと祈りたくなるラスト。

字幕を手掛けた岡本さんのトークが興味深いものばかりでした。イタリアマフィア事情など勿論知らないので面白かった。お相手で進行の配給会社の方はいまいちやり取りが噛み合ってないのが気になっちゃった。ハラハラしたの私だけではないはず

このレビューはネタバレを含みます

実際に自分の鼓膜で感じるような生々しすぎる水音。この監督達、自然をありのまま、そして少しの夢を与えて映すのが上手だなあと。

夢と現実の狭間を浮遊させられる作品ですが、いつのまにか観客側も夢を見ていて。
ボートでの二人のキスシーンに涙してる自分がいた。ああ、これを待ち望んでたんだって。

私が生まれた年にイタリアで実際に起こった凄惨な事件。

公開したらもう一度劇場で観たい。何度も何度も観て、その度に辛くなって、新しい感情が自分の中に沸き起こる、そんな作品な気がしてる。

「海が見たい!」とジュゼッペが叫ぶシーンが何度も思い返される。夢見ること=救いだと考えたい。