シシリアン・ゴースト・ストーリーの作品情報・感想・評価 - 67ページ目

「シシリアン・ゴースト・ストーリー」に投稿された感想・評価

さゆう

さゆうの感想・評価

3.8
宣材のビジュアルから予測していた作風とは異なりましたが、幻想的でとても美しい作品でした。
作品自体が、主人公であるジュゼッペへの優しさに包まれたゴーストストーリー(哀悼を込めた創作)でもあり、観終わった後に何だかとてもジーンときてしまいました。
映像美は言わずもがな、モチーフが多く登場し、詩的な台詞や細かな描写、随所に意味が込められている、手の込んだ良作です。
字幕翻訳された山本太郎さんが仰っていたように、これは一度ではなく何度も観ることで理解が深まっていく、まさにスルメ映画のような気がしました。鑑賞後しばらくは、映画と同じように頭に靄がかかってしまい、色々思い出し反芻しても、なかなか掴みきれなかったので。
でもまぁそれも何だか心地よく、自分のなかで思い返すたびに評価が上がっていく、本当に奇妙で不思議な作品です。
シシリアンゴーストストーリー、これまさに。
clerks00

clerks00の感想・評価

4.0
#filmarks のご招待で #シシリアンゴーストストーリー #試写会 。甘酸っぱい青春ものかと思いきや、意外にも辛口な着地点。撮影監督#ルカビガッツィ の四角いスクリーンには収まりきらない映像美が大好物。それと対極を成す島国の陰。終映後、字幕邦訳の岡本太郎氏によるトークショーでは、シチリア特有の文化や背景設定の解説もあり、様々な疑問も解けてスッキリ。それを踏まえてまた見たくなる、奥の深い1本だった。
映像が美しいのが印象的で急に音が大きくなるシーンがあり何度かビクッとしてしまった。
内容は重いが個人的には嫌いではない映画でもう1度みたいが内容を知ってしまったからこそもう一度みるには覚悟がいると思う。
maxfuka

maxfukaの感想・評価

3.6
トークショー付きの試写会で鑑賞。シネマカリテの劇場予告では映像を観ていましたが内容や実際にあった事件が元でという詳しい内容を知らずに鑑賞しました。音楽や映像は美しくとても綺麗でしたが全編通して音が大きすぎる、と思う点がいくつかあってそこがややビックリ演出のように感じてしまい、演出上ではそこだけ少し気になりました。
内容はポスターから抱いていた印象とは違い、鑑賞後に重くのしかかるような感情が。これが夢ならば覚めないでほしいと、この子を誰かが救ってくれないかと、悲しくて重くて、声高々に良い作品だ!!と言えるような作品ではないかもしれないけれど、ジュゼッペがそこに生きた証を観た人の心に残してくれる。そんな作品だなと思いました。鑑賞後にトークショーがあってそこで字幕翻訳の方のお話が聞けたことで、少ないセリフや詩的な表現の中の映画解釈やイタリアのお話を聞いて、映画を受け止めることができたかなと感じます。
久しぶりの試写会鑑賞
イタリアの映画は観たことがなかったけれど、この作品で映されているものはとても芸術性を感じた。
セリフが少なく、情景をイメージさせながらお話が進行していくのは、初めてでとても新鮮で面白かった。
99993g

99993gの感想・評価

3.5
エンドロールの曲がかかってから1分間の描写が天才的で、泣くつもりなんて全くなかったのに自然に涙でた 100点


男の子が彫刻のような顔で、イタリア版シャラメだった…
試写会にて

可愛いジャケットに騙された(笑)
見終わったあとこの宣伝文句見ると残酷すぎる…
ムードインディゴみたいなの想像してたら全然違った…
結構衝撃で呆然とするラスト
途中とか潜水服は蝶の夢を見る、とかラブリーボーンが過った
最初の方はホラー映画みたい
音楽が重厚でいい
水の音や映像の美しいこと
牢屋で手紙を読むシーンが印象的
文章の詩的な美しさと、明るさと現実の対比が残酷すぎて
真っ暗ななかで僅かな光を探して手紙を読もうとするところも
最後友達に光で知らせたのは彼なのかな
海や空、風や空気から動植物まで何らかの意思を持つかのようなシチリアの村。実際に起きた事件の結末は余りに悲しいが重く美しい映像は既視感の無いダークファンタジー。作品全体が一篇のアートの如き映画。
ninny

ninnyの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

消化し切れず理解し切れてないせいかもしれないけれど、
映像はきれいだし、作り手の想いには共感するけれど、
個人的にはそんなに浸り込める感じがなくて残念でした。

時間の経過がジュゼッペ以外に現れないのが、
うまく世界に浸れない一因かな、と思ってみたり。
(髪の長さが変わってもそれ以外が全然で…。
日常的に主人公たちと同年代の子どもと接しているので、
2年の時の流れに違和感が強かったです、正直)

また見たら印象変わるかもしれませんが。
ユーロスペースにてFilmarks試写会。

誘拐された男の子とその事件を追う女の子、そして沈黙するシチリアの街を舞台に、静かでちょっとファンタジックな物語が展開される。

オープニングは"エヴォリューション"にも通ずる不穏な空気感。
そこから中学生の男女の日常が展開され、ある時それがいきなり終わる。
そこからはひたすら失踪した男の子の行方を探し、主人公の女の子は様々な行動に出る。
夢と現実を行ったり来たり、家族との問題も抱えながら、女の子はひたすら男の子を探し続ける。
ラストのほうでこの作品が実話を基にしているということを一気に認識させてきて、あまり明るいラストとは言えなかったけど、それでも主人公の女の子は救われたんじゃないだろうか。

現実の世界に少しだけファンタジーな要素が組み込まれているという、とても好きなタイプの作品だったけど、ファンタジーな要素のほうが薄すぎてあまり作品に絡んでこなかったので、そこだけちょっと残念でした。
でもこの作品の主題はあくまで実話の部分だと思うので、こういう事件があったということはかなりの驚きでした。