シシリアン・ゴースト・ストーリーの作品情報・感想・評価 - 68ページ目

「シシリアン・ゴースト・ストーリー」に投稿された感想・評価

unapix

unapixの感想・評価

4.0
13歳を間近に控えた少年が約2年、監禁された挙句に絞め殺され、硝酸で溶かされた遺体を海に流された 実際にシチリアで起きたはなし

1993年に起きたこの事件を全く知らず、ネットで調べようもあまりヒットせず、この凄惨な事件に対してこの情報量認知度、、、
監督は事件を風化させないようにとメガホンを取ったそう

幻想シーンはまるでおとぎ話のように美しい画だけど、それに混じり合う現実シーンはあまりにも残酷で救いようがない。
現実シーンの代わり映えしない淡々とした少年の状況はトラウマに近い感覚を覚えました。

それでも、序盤のふたりのやりとりやシチリアの自然の美しさはほんとうにきれいだった ほんとうにほんとうに
だからこそ、それを愛していた少年にまた自由を与えてほしかったって気持ちが強く強くなっていったんだと思う。

彼が消えてから一瞬も彼を忘れなかった女の子、大人のだんまりに物ともせずに探し続ける姿はバットエンドを知りながらつらくも力強さに見惚れた
そんな中、夢の中で何度も何度も会う少年はいつも変わらずに美しく、監禁中の少年の姿を見たらどう思うのかどんなに辛いかと考えずにはいられなかった

あんまりにも残酷なストーリーで安易におすすめはできないけど、映像美、音響(素人でもわかる!重厚でかなり作品を引き立たせていた)、魅せ方、詩的、なにしろ事実を知ってほしいから見てほしいと思える作品だった
もし、このレビューを読んでくれてとことん悲しい気持ちになってしまったとしても作品としてのラストはどん底なだけではないから安心してしてください 少しだけ、少しだけ光がありました

あと、フクロウは生と死の間を行き来する賢鳥らしい。それを踏まえるとふむふむとなる🦉
ne22co

ne22coの感想・評価

4.6
2018年 試写鑑賞85

これ、かなり衝撃受けました。

イタリアで実際に起きた残虐な事件をテーマに、社会に警笛を鳴らし、罪無くこの世を去った少年の魂の救済を唱えているんだけど、なにが凄いかって、目を覆いたくなるような残虐な事件を暗く、暗く、悲しい、、、、けれどもずっと観ていたくなるような美しいファンタジーに昇華して描き切った事!悲しいからなのか、悔しいからなのか、美しいからなのか、不思議な感情で涙が溢れました。

全く違う素材の糸が、丁寧に丁寧に、織り上げられて、観た事も無い美しい一枚の布になった様な(例え下手だけど)、そんな作品で、ある意味、残虐な事件を、ドキュメンタリー風とかにして、だーーーん!って見せられるよりずっとずっとトラウマになるような、そんな作品だった、、、、

結構数日引きずった。
回し者でもなんでもなく、純粋に、是非たくさんの人に観て欲しいです。
小夜子

小夜子の感想・評価

3.8
気の強そうなヒロインが良い!悲惨な事件をもとにしながら、悲しくて美しいラブストーリーが展開される
mizuki

mizukiの感想・評価

4.0
自分の中でのザイタリア映画ど真ん中だった。今までベストだった『題名のない子守唄」に次ぐ傑作。
pipboy101

pipboy101の感想・評価

3.0
とにかくひたすら画面が暗いというのに加え、現実と幻想の描き方そのものに新鮮味がない。

「イタリア映画」という物珍しさを差っ引くと、作品自体の質としては厳しいのではないかな、というのが率直なところ。

実在の事件を元にしているだけに、起こったことには胸は痛むけれど、、、。

とはいえ、普段なかなか観る機会のないイタリア映画をスクリーンで観ることができたのは貴重な機会だった。
りさ

りさの感想・評価

4.0
イタリア映画祭にて。
1993年、シチリアで実際に起きたマフィアによる12歳の少年の誘拐事件が元になった作品。美しい主人公二人とシチリアの風景に、あの残酷なストーリーは、あまりにもツラい。が、そこに幻想と神秘さが加わって、ファンタジーに仕上がっているのがなんとも素敵な純愛映画。
少し独特なテンポ感と映像と音響表現でスムーズに感じられない部分もあったけれど、忘れられない作品になった。
なつ

なつの感想・評価

3.8
🇮🇹イタリア映画祭🇮🇹
25年前、シチリアで起きた凄惨な事件から寓話的な恋物語を紡ぐ。
本作は、監督から13歳の少年ジュゼッペへのレクイエムだろう。
実在の事件に着想を得たとか、実話です、て映画は山ほど観てきたけど。
観たことない描き方で、この映画の事も、彼等の事も絶対に忘れない。
忘れられない、そんな映画だった。
13歳の少年が忽然と姿を消したのに無関心だった街の人々へ、小汚いマフィアたちへ、少年のこと・事件のことを忘れない、美しいだろ、あんたたちと違って、
なんか、そんな風に言ってるような気もした。
少年、少女の意思の強い澄んだ瞳、真っ直ぐな想い、美しく何時何時までも、頭と心にこびりつく。
mosfilm

mosfilmの感想・評価

2.0
冒頭の微笑ましいティーンエイジャー恋愛から徐々に絶望的な状況へ…
幻想と現実の交差、凝ったカメラワークと相まって緊張感溢れる作品となっている。
特筆すべきは主演の若手男女優。喜び不安焦燥苦悩と変化を大袈裟でなく抑えて演じたユリア・イェドリコフスカは見事! 対するティモシー・シャラメも動き少ない状況でも説得力ある演技を見せている。
まぁ、実際に監禁された挙句に殺された少年がいた云々、重くて救いようのない作品なんだが、希望を感じさせる最後の短いシークエンスが上手。
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まさわ

まさわの感想・評価

4.0
実際に起きた凄惨な事件に対抗するように、シチリアの自然の美しさや歴史ある街並み、少年少女のひたむきさなどが強く描かれている。水を媒介に少年と少女は何度でも会うことができる。