シシリアン・ゴースト・ストーリーの作品情報・感想・評価 - 69ページ目

「シシリアン・ゴースト・ストーリー」に投稿された感想・評価

セリフが少なく聴覚、視覚に訴えてくるものが多いと感じた
見終わった時の疲れがえげつなかった
張り詰めた作品の空気感によるものか、
結末によるものかも分からない

ずっと何かに狙われているような
見られているような視点気になる

実話をもとにしていて最後に主人公に捧ぐという文言があるのだけれど、やりきれなくてエンドロール中も吐き気がした
こんなの消化しきれないっす

ポスターのビジュアルで純愛キラキラゆるふわ物語だと思ったら危険

翻訳した方のお話を聞けたおかげで
理解度が120%ましまし。感謝
guizi

guiziの感想・評価

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filmarksさま試写会にて。

視覚、聴覚が研ぎ澄まされたよう。
上映中わたしはなにを見ているのか分からない状態だった。この映画はwatchではなくthinkする映画だと、後に気づく。

人はどうやって物を認識しているか。それは見たい物に光を当てた時に分かる。光を吸収した色を混ぜていくと、すべての光を吸収する黒になってしまう。赤と青だった2人も黒になってしまったのか。

様々なモチーフが随所にちりばめられ、精密に練られた脚本に言葉が出ない。簡潔に申し上げて、とても好きな映画だった。


(体調不良で楽しみにしていたトークショーを聞かずに退出してしまったことが悔やまれる。)
tomratt

tomrattの感想・評価

4.0
凄惨な事件から受けた制作者達の思いが、時を経て「多感な少年と少女のラブストーリー/少女の成長物語」へと昇華した作品。
こうして素晴らしい映画が作られた事で、彷徨うジュゼッペの魂もきっと報われたのではないかと思いたい。
見返すたびに新たな発見がある映画だと思います。
翻訳を担当された岡本太郎さんのトークショー付きで興味深い話を聞くことができて(パンフレットにも寄稿されているそうです)とても良い試写会でした。ありがとうございました。
@ユーロライブ
tomtomcafe

tomtomcafeの感想・評価

3.5
試写会にて鑑賞しました。

ミモザフィルムズが配給する作品は「サウルの息子」「ローマ法王になる日まで」など芯がしっかりしたものが多いので期待していました。

この「シシリアン・ゴースト・ストーリー」も、シチリアの小さな村で実際にあった誘拐事件を元にしています。
どんな誘拐事件なのかと簡単に説明すると、警察に捕まったコーサ・ノストラ (シチリア島発祥のマフィア) のサンティノ・ディ・マティオが悔悛 (罪を認め悔い改めること) し、コーサ・ノストラのことを警察に話してしまいます。
コーサ・ノストラは特に裏切りに厳しく、怒ったコーサ・ノストラの仲間たちが、サンティノの13歳の息子ジュゼッペを誘拐・監禁して組織のことを話すことを止めるよう脅迫した…という事件です。

誘拐事件を元にしたのは予告編やフライヤーで知っていたのですが、誘拐事件そのものがどうなったかまでは知らなかったので、結末には驚きました。
何より凄惨な出来事が、こんなにも美しいファンタジーとして描かれることに感激しました。
事件のことを知ると、ひとつひとつの描写がより丁寧で美しく感じられます。

ただストーリーとしてはやや難解なので、事前に誘拐事件のことやコーサ・ノストラのことを知っておくと理解が深まると思います。
SUNNY

SUNNYの感想・評価

4.5
残虐だけど美しくて詩的な、個人的にはかなり好みの作品でした。テンポがスローだったにもかかわらず、音や背景などでも主人公の心情や状況を上手く表現していたので全く眠くならず、むしろ見れば見るほど新たな発見や解釈ができそうなスルメ的映画だと思いました。エンドロールで実際の事件をモチーフにしていると知り、かなり衝撃を受けました。しかしながら、鑑賞後それほど重い気持ちにならなかったのは主人公の男の子がとにかく演技が上手く可愛かったからかもしれません。

上映後の字幕翻訳者の岡本太郎氏のお話やQ&Aセッションがとても興味深く、とても満足度の高い試写会でした(Filmarks様、ありがとうございました)。

なお、パンフレットに岡本氏のコメントが掲載されているとの事でしたので、映画を見てモヤモヤした方はパンフレットを手に取って読んでみるのもいいかもしれません。私もチェックしてみようと思います。
がく

がくの感想・評価

4.5
壮絶…。

あどけない少年と少女が生きる街シチリア州パレルモ。
人間の醜さと想像力には限界がないよう。
風の音、動物たち、森と湖の美しさと凶暴さに心冷え、心動かされる。
ストイックな鎮魂歌。

森と湖が美しく撮られているんですよ…それは美しく…。

幾重にも紡がれた映画的ヒントを読み解くも良し、不器用で一途な愛の行方に浸っても良し、表層をなぞるだけでも相当な衝撃を得られるであろう、ポスターやあらすじからは想像もつかない幅広い観客層にアプローチ可能な奥深さ。

挿入される遠景に隠された要素に気付いた時、冒頭の音とバチッと繋がりました。そして、結末にも。
SS

SSの感想・評価

3.6
Filmarks 試写会にて

なんだかとってもスピリチュアルな物語だった。クライムサスペスの要素もあり、ラブストーリーでもあり、青春映画でもあり。
独特な余韻を残し、シチリアの美しい景色がしばらく脳裏を離れなかった。
試写会+トークショーにて。
トークショーなかったら、「え??え??」ってなって終了。映画見終わったあとは、マジでクエスチョンマークで、トークショーで背景とか監督の想いとかいろんな話を聞けたから納得。

なんだかずっとドキドキさせられる撮り方で、ホラーじゃないよね!?ホラーじゃないよね!?って気が気じゃなかった笑
この地獄の苦しみは ファンタジーですら拭えない。最後の方はただひたすら辛かった。心が割れるような傷みに加えて、ファンタジーが故の希望や願い、それを打ち砕く現実との対比に 苦しみ打ちひしがれた。

現実の苦しみを希望で埋める事で、心を保つという事。あくまで想像でしかない部分だけど、辛い現実が確かに存在したという事にも言葉が出ない。

最後の 〜に捧げるの文章で 胸が締め付けられ、エンドロールは時が止まったかのように静まり返る。厳密に言うと動けなかった。
700日を超える監禁、絶望、言葉が出ないこの苦しみに対して感情が追いつかない。その衝撃を受けた時、尾を引く作品を観てしまったのだと 心が悟る前に涙が止まらなくなった。

最初の方は意外にも 長閑に そして穏やかに時間が過ぎていくものだから、綺麗な風景や自然に癒されてウトウトしてしまった程。いや、少し退屈に感じたかもしれない。それこそ少しずつ着実に、ゆっくりと、ファンタジーの世界に入っていってたのかもしれない。

言語の影響もあるけど、独創的に感じたのが印象的。自然の音が凄く澄んでいた。嫌悪感を抱く音の使い方が冒頭で目立ったので、いい気持ちはしなかったが、それがのちの悲しみを物語っているようで、今となっては また苦しい。とにかく音が印象的。

こんなに苦しく悲しい映画だとは思わずに足を踏み入れてしまったけど、決して観たことに後悔はない。試写会でなければ、触れられなかった傷みだった。

深まる謎とかミステリーとかは一切なく、シンプルな事ただそれだけなのに、こんな悲しい思いにさせられて、絞り出るように涙がじわじわと出てくる。

〜に この映画を捧げる という文言はよく観るけど、こんなに辛かった瞬間は今までなかった。シシリアン・ゴースト・ストーリーに及ぶものはない。

人の無情さをファンタジーで描く事がこんなに切なく苦しいものだとは…。

唯一の希望は せめて銃殺であって欲しかった。そこに怒り震えました。最後まで苦しませやがって。

この映画を作った人達に 少年の無念を知らしめてくれてありがとうと言いたい。シチリアではいい顔をされなかったようだが、酸で溶かされた少年の無念を後世の人間が知っているという事だけは唯一の救い。

この映画を機に、イタリアマフィアに対する気持ちが少しズレました。現実はゴッドファーザーのように美化されない。冷酷で残酷だからこそ、トップに君臨し続けるという事を学びました。

観たものに苦しい余韻を与える、切な過ぎるラブストーリーでした。最初に考えていた内容とあまりに違い辛過ぎて ショックを受けましたが、心にしっかりと残りました。

映画を観た後には ジャケットの写真が切な過ぎて直視出来なくなりました。


【Filmarks試写会】
渋谷ユーロライブにて。
かえで

かえでの感想・評価

3.5
実話を元にしてるなんて、、13歳の罪のない男の子にあんな残酷なことを出来てしまう人がいることにぞっとした、、。
セリフは本当に少ない。
その代わり音で伝えてる感じ
2回目の手紙を読む時の重さが辛すぎる、。生まれる前の事件で残酷で苦しくて切ないけど知れてよかった。
たくさんの人に観てもらいたいけど余韻が苦しい。