Haruki

ザ・プレイス 運命の交差点のHarukiのレビュー・感想・評価

3.9
パオロ・ジェノベーゼ監督はやっぱりさすが。

自己の願いが頂点に達した時、人は必死に何かに縋ろうとする。
その愚かさ、盲目さ、愛おしくもある人間の業を静かに突きつけられる。

ワンシチュエーションでの会話劇、その上で折り重なるそれぞれの人生。

自分のために他人の人生を犠牲にするはずが、いつの間にか他人の人生の一部になっていく。
そして本当の願いに気づかされていく。

音楽の使い方が斬新で、スタイリッシュな脚本と妙にマッチしていた。
Haruki

Haruki