よー

ザ・プレイス 運命の交差点のよーのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

『おとなの事情』の
パオロ・ジェノベーゼ監督作品が
もう一本U-NEXTにあったので観てみた。
あたしはこっちの方が好きでしたね!!

日々カフェの一番奥に座る謎の男に話をしにくるいろんな人たち。
自分の欲望を満たすため、謎の男からの提案を実行していく。

ものすごーくざっくりこんな話だったけど
とっても面白かった。
基本的にはずーっとカフェのシーンのみ。
誰かが何かを実行するところなどは
一才映像にはされず、セリフでのみ語られる。

確かにワンシチュのセリフ劇で舞台向きと言えばそうなのかもだけど
特に舞台で観たい!と思う作品でもなかったから
自分的には映画で良かったのだと思う。

印象に残ってるセリフは

『もっと神を感じたい』という修道女に対して
「妊娠しろ」という提案をしている中
女に『神を信じる?』と聞かれて
「皆に一人いる」というところと、

死にそうな息子の病気を治したい父親に対して
「女の子を殺せ」という提案をしている中
父親に『お前は怪物だな』と言われて
「怪物にエサをやる」と返事するところ。

この二つのシーンがあったからこそ
好きだと言っても過言ではないくらい良かった(笑)

一個気になったのはBGMかな。
いくつかポイントで流れてくる感じだったけど
全編通してなしでもよかったのではないかと思っちゃった。
(ウェイトレスが音楽を流すシーンとエンディングは別として)
でも音楽の使い方的に監督いい人そうって思う。(?)

男からの提案は
良いことをする場合も悪いことをする場合もあって
強制するわけではなく、提案を伝えるだけ。
やらないとその願いは絶対に叶わないというわけでもない。
その提案を聞いてそれぞれがどう思いどう行動していくか
そこが単純に面白かったので全く飽きなかった。

ラストは、謎の男も誰かとの契約で
こんな変な仕事を仕方なくやっていたのかな。
とか思うけど、もしそうだったとしたら
どんな願いのためにやってたのか気になるね。
でもメモを燃やしていたってことは
任務完了ってことだと思うから、
彼の願いは叶ったのかな。
って全然見当違いの考察だったら笑うわね。

夢にまで謎の男といろんな悩みを持つ人たちが出てきて
疲れましたわよ。笑

すごく好き〜な作品でした。
観れて良かった。
よー

よー