タミキーリ

ザ・プレイス 運命の交差点のタミキーリのレビュー・感想・評価

4.0
「おとなの事情」パオロ・ジェノヴェーゼ監督の新作。

前回も全編会話劇だったが、今回は更に場所の移動がほぼなく、会話にかなり頼った作品となっている。

マスタンドレア演じる主演の男は、カフェの奥の席でずっと座ったままだ。
次々彼の前に現れる人たちは、各自欲望を持っていて、それを叶えるために男は「提案」をする。

最初は何が何だか読めない会話も、現れる人が一巡したあたりで、少しずつ関連していたり、結びついたりしているのだということが判ってくる。
ちょっとしたひと言が重要であったり、別の人が提案されていることに関連があったりするので、気が抜けないのだが、
寝不足状態で観たので、ついうっかり目を閉じてしまって、肝心な会話を見逃してしまったことが何度かあった。

マスタンドレアの役は何者なのか、何が目的なのかなど、深掘りするような展開を求めると肩透かしをくらうし、
彼らの欲望を通して何かを問うたり、応えたりというものでもないような気がする。
むしろそこを期待してはいけないような。

日本ではそれほど有名でなかても、イタリア映画としては、超豪華キャスト!
久々にシルヴィオ・ムッチーノ(ガブリエレ・ムッチーノ監督の弟)を観たし、
アンジェラ役のサブリナ・フリッリは年齢不詳だし、盲目の男性を演じた、アレッサンドロ・ボルギは、作品によってイメージがまるで違うし。
マルコ・ジャッリーニの声は相変わらず渋くて良かった。