たむら

ザ・プレイス 運命の交差点のたむらのレビュー・感想・評価

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2018.5.27鑑賞 イタリア映画祭

おとなの事情と同じ監督、キャストも主役含んだ数人が同じだから気になって鑑賞。

ワンシチュエーション、そして最初から最後まで会話劇で、依頼人が謎の男に命じられた任務をしているシーンは皆無。
ずっと同じカフェの同じ席で報告を聞いて、依頼人が何をしたのか、もしくはしてないのかを見ている側の想像に委ねるあたりと、多くを語らず余韻を残すラストで賛否両論分かれそうな気がする…と思ったら案の定。。

私としてはワンシチュエーションの会話劇で1時間半以上もたせるこの構成力がすごくて、小出しで張っていく伏線の回収のテンポが結構早めで次!次!ってなる感じがかなり好きでした。
そしてなんといっても主役のカフェにずっといる謎の男を演じるヴァレリオさんのビジュアルと演技がものすごい好きで、度々進捗報告会が開催されるカフェのシーンも内容を頭の中で整理させつつ男の仕草とかちょっとした表情変化を観察しては引き込まれてました。
無口で無愛想で掴みどころがない役似合うなぁヴァレリオさん…!
依頼人が来るたび上目遣いで確認したり、アンジェラに突然目の前の席に座られて口には出さないけどオッ…て顔したり…
いや〜よかった…正直男がヴァレリオさんじゃなかったら寝てた可能性ある。

あと当初の鑑賞目的だったマルコさん。
おとなの事情とか神様の思し召しでは医者だったけど今回は警官!そして口が悪いし手も出ちゃう!
でもやっぱりパパ役なんだなぁ〜わかるわかるマルコさんめっちゃお父さんって感じするよねわかる。ってなりました。
たむら

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