竹野康治郎

ザ・プレイス 運命の交差点の竹野康治郎のレビュー・感想・評価

3.4
映画ではありますが小説を読んでいるような感覚になりました。ギルティのように場面ひとつで描かれているので、「言葉」をベースにストーリーが展開していきます。

物語は好き部類で、伏線が絡み合う面白さ存分にあります。だた、それによって後半の世界観が小さくなってしまったという点が悩ましいところです。フィクションとリアルの繋ぎ方って難しいですね。

この映画を鑑賞して思ったのは「ゴールの設定」です。「確約された結果」があるから無理難題の課題をクリアしようと奮闘します。でないと行動はしないし、その方法も分からない。だけど、その行動を起こすことで「なにか」に気づいていきます。本質的な部分に。

行動を起こせば、何か得られるものはある。だけど自分がそれに気付かないこともあります。その難しさや普段から願いを叶えるためには「何か犠牲にし、行動しなくてはいけない」それを様々な角度から描き、時にして厳しい運命を受け入れる覚悟も持たないといけない。それほど「願望を叶えるのは簡単ではない」という考え方を提示された作品です。

自分を見つめ直す機会になりました。

最後に「あの男は一体何者だ?」思いますが、フィクションと前向きに考えると、なんだっていいと思いました。ここは割り切りです。(素晴らしきかな、人生が好きなゆえに。テイストは全然違いますが)


2019年公開作品 58本目