フィニー亜蘭

ザ・プレイス 運命の交差点のフィニー亜蘭のネタバレレビュー・内容・結末

2.3

このレビューはネタバレを含みます

【ザ・プレイス 運命の交差点】だ。あの主人公も悪魔的な言動で人を惑わしていた。プレイスが喪黒福造であるならば、こちらのラザロは喪黒福次郎とも言うべき存在ではないか?ラザロはまた狼の化身でもあるかも知れない、と感じさせるシーンもある。狼にとっての太陽は月である。月は夜のシンボルであり、闇を照らす太陽でもある。狼はラザロの肉体を借りて明るい太陽の元に出たが、彼にとって真の太陽は闇と同じ感覚であったゆえにクライマックスのような行動に出たのかもしれない。そこで思いだしたのが近代魔術の祖、エリファス・レヴィによる【真の太陽を見ようとするものは、たちまち盲目となる。彼にとり太陽は黒い太陽になる】という言葉だ。ラザロにとって人間社会は夜の闇よりも深い真の暗黒だったから、あんなラストシーンになったのだろうと考えてしまった。観る人によって、全く解釈が異なる。作品のテーマの無意味さを訴える作品である気がした
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