味噌のカツオ

教誨師の味噌のカツオのレビュー・感想・評価

教誨師(2018年製作の映画)
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2007年公開、死刑執行に立ち会う刑務官を描いた『休暇』の脚本を担当した佐向大による監督・脚本。

教誨師として拘置所を訪れ 死刑囚と面会し、受刑者の道徳心の育成や心の救済につとめている牧師の佐伯。
死刑囚にもいろんな経緯があったり、いろんな個性があって。

教誨師と死刑囚。人と人が向き合う映画でもあり、ある意味で役者と役者が向かい合う作品。
中でも 大杉漣さん演じる佐伯と玉置玲央演じる自己中心的な若者・高宮とのそれは見応えもあり。

死刑制度について、そもそも生きること命を奪うことについて、今時でもあり、現代の問題として、観客に突き付けてくる要素があって。
佐伯じゃないけど、何だか言葉を失ってしまいますね。

作品として見応えももちろんありますが。
こういった“生”と“死”と向き合うテーマの作品に大杉蓮さんが関わっておられたというのもね。
イチ映画ファンとして、あらためてやるせない思いにかられます。
もっともっと、作品を残してほしかったなぁ。
味噌のカツオ

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