@シネマート心斎橋
玉置玲央という役者を知れたのは収穫。この人と漣さんの対峙はよかった。死刑制度にも教誨師という職にも今一歩踏み込めていない印象だったけど、いちばん描きたかったのは「矛盾」だったのかな。死刑囚に執行を告げる最初のことばが「残念ながら」だったように。
2時間で6人もの死刑囚を描くには時間が足りないし、ひとりの教誨師の葛藤や逡巡を描くにも中途半端な演出だった気がする。もちろん漣さんはじめ各役者の演技には惹き込まれたけど、こいつ憎し!とかこの人は救われてほしいとかそこまで思わせるには至らず。
あえてこういう映画にした理由を考えると、この制度を知って納得できることと疑問に思うことを各々で考えてほしいということだったのかなと。
まだまだ勉強しなきゃ。