ピエロ

教誨師のピエロのレビュー・感想・評価

教誨師(2018年製作の映画)
4.0
ある拘置所の面談室、
そこに1人の牧師(教誨師)と死刑囚6人のお話
音もない部屋で聞こえるのは1対1の会話のみ、その魂の対話から逆に目が離せなくなる

「生きることに、意味などない。生きてるから、生きるだけ」
大杉漣さんがこの映画を通して残した言葉たちがどんな意味をもつのか、
高宮に対して
「あなたを知らないから怖い、だからもっとあなたを知りたい。あなたのそばにいる。」と言ったあの言葉になにが込められているのか
死刑囚の心理なんて今まで考えても見なかったけれど、それを改めて考える機会をもらったのだと思う
死刑執行の前に告げられる「残念ながら」という言葉には違和感を覚える

”あなたがたのうちだれか わたしにつみがあると せめうるのか”
とても鳥肌が立った

漣さんの存在は尊くて、大きい、だからこそ惜しくもある
凄い人だ
これからもっと知っていきたい

玉置玲央、見た目綾野剛っぽいけどなかなか味があって良かった
ピエロ

ピエロ