6人の死刑囚と教誨師との対話。
犯罪者はある期間収監されれば罪を償ったとされる。死刑囚は死によって罪を償うとされるので、それまでは未決囚。死刑執行まで罪を償うという事はない。そうだったのか。
6人は望んで教誨師と面接しているわけだから、それぞれに教誨師に対して思う所、望む所があるはずだ。
怖かったのは、自分は許されたと思ってた人。どこまでも話がズレていく。教誨師も言葉を失う。ホームレスのおっちゃん。この人は実は神様だったのでは。教誨師を成長させるための。
あの青年は教誨師との対話で何を得られたのか。彼の最期のシーンはとても難しい。
死刑制度の是非を声高に問うているわけではないが、教誨師という存在を通して死刑とはと考えさせられた。