しんご

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」のしんごのレビュー・感想・評価

4.2
シーズン2から執行官として登場した須郷徹平にこんな壮絶な過去が。そりゃ色相も濁るしあんなに寡黙にもなるよね。そんな彼を支え、シュビラシステムに支配された世界で過去の遺物と化しそうな「正義」と「信念」の大切さを説く征陸さんの熱さ。違う環境にある2人の男の邂逅、そして受け継がれる意志に胸が熱くなる快作でした。

国防における「コラテラル・ダメージ(やむを得ない犠牲)」を一部テーマに盛り込んだストーリーは多分に政治的で、陰謀に巻き込まれる中で人間関係のみならず色相との闘いにも苦悩する須郷の辛さが切ない。

そんな渦中に征陸さんが登場する訳だけど、やっぱりこの人はサイコパスシリーズを締める顔だなと再認識。どこまでも人に温かく優しく、悪に厳しい。須郷さんも彼がいたからこそ、また新しい生き方を見つけられたんだよね。「これは俺のヤマだ」...アナログなセリフがとにかく心地よい。

征陸を軸に脇を固める公安メンツ...狡噛、縢、青柳の面々を見るとTVシリーズから視聴した者としては込み上げるものがありますね。このメンツが本筋を邪魔しない感じで絡むのも最高だし、本作をエピソード0としてこれからあんなことやこんなことが起こるのかと思うと色々な想いが去来する。

悲しいですが、本シリーズで征陸さんを演じていた有本欽隆さんは本作公開前の2月1日に食道癌でお亡くなりになりました。クリストファー・ウォーケン、エド・ハリス等をはじめ特に洋画では欠かせない名バイ・プレーヤーであった有本さん。心よりご冥福をお祈り致します。