このレビューはネタバレを含みます
短い時間の中で政治背景があんまり語られなかったのがちょっと残念。
マッチポンプねぇ…。平和の為に弱い人間を犠牲にするのは確かに非道い、と言える…でも、正しいままで正しい場所へ辿り着くことってどうしたら出来るんだろう(だってたくさんの人が死んでいるんだ)。特にこうやって泥沼化、複雑化した紛争に於いては。ガルシアだって平和を望む一端であったことは間違いないと思うから。
とか言えちゃうのは私が平和な国でのうのうと暮らしてる外野だからなんだけど。コウちゃんの選択はやっぱり正しいのかもしれない…。
そしてコウちゃんは槙島という男を対話相手として内包しながら生きているんだね。
『悪霊とは過去のことだ。未来からやって来る悪霊はいない。(中略)死んだ人間に支配されて生きるということ、それはつまり、悪霊に取り憑かれているということ』