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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのcrnのレビュー・感想・評価

3.0
「世界一クールな私」を望んだ過去の自分から受け取ったタイムカプセルを焼き捨て、「誰かの期待通りになっていなくても、大丈夫だよ、私」と未来の自分へ語り掛けるタイムカプセルを新たに埋める主人公。その二つのアクションの傍らには父がいて、優しく語ってくれる。こんな子なら大丈夫でしょう、と思わされる。

よくあるティーンエイジものの中で、本作は主人公の賢さと中庸性が強い印象。YouTubeで客観的に自分を奮い立たせて肯定しようとするという作りは今風で面白い。SNSを多用しても、派手に破綻したりせずに優しい展開が続いていた。作り手の大人側の想いなのかも。
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