たーへる

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのたーへるのレビュー・感想・評価

4.0
ケイラを全力で応援したくなった。

陰キャあるある満載で途中見ていられないくらいつらくなったけど、最終的に自分の力で良い友達を見つけて辛さを乗り越えて行ったのが素晴らしかった。

まじで自分を嫌っている陽キャ主催のプールパーティーとか絶対行きたくないよ。
洗面所で過呼吸にもなるよ。
誕生日プレゼントだって、そんなに仲良くないんだから何をあげたらいいかわかんないよ。
でもそのおかげでゲイブと知り合うことができたんだよな〜。

娘を優しく見守るお父さんの存在も良かった。
ケイラがイライラしている時も悲しんでいる時もいつだって優しく接して、トンチンカンなフォローでケイラは余計イライラしちゃうんだけど、絶対的な親の愛を感じる。
箱を燃やすシーンはホロリとしてしまった。

真実か挑戦かのくだりが本当に無理だったんだけど、ケイラがきちんと断れて良かった。
ごめんなさいって謝っていたけど、ケイラは何も悪くないのに。
断られて機嫌が悪くなり、お前のことを思ってやったのに、みたいな男の言い草が本当に気持ち悪かった。

↓以下、宇多丸さんのラジオでの映画評の書き起こしでハッとしたところを引用。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ケイラにとって今、憧れの的であるオリヴィアさんも、落ち着きのない話し方、身振り手振りから言って、やはりケイラと似た……元々エイス・グレードの頃はケイラと同じく、キョドり女子だったのであろうと。そして、その後ケイラを車で送っていくことになるライリーという男の子。強がった話しぶりはしているけど、やはり話の輪に今も上手くは入れていない。これもやはり、ケイラと同じような立場の子なんだ、と。だからこそ、オリヴィアはケイラの立場が分かるから、女の子はケイラを助けようとする一方、ライリーは……彼女を分かっているからこそ、最低の形でコントロールし、利用しようとする、という。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

この映画繋がりで1995年の映画『ウェルカム・ドールハウス』も観たくなってきた。

あと、学校のシーンでハリーポッターのロンにめちゃめちゃ似ている男の子がいた。
たーへる

たーへる