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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのikumuraのレビュー・感想・評価

4.2
ここ数年見た中で五本の指に入る映画。派手な話ではないけど、、日本でも上映されるといいなあ。

SNS、それもスナップチャットとかインスタとか「新しい」ツールとその中での自己表現、いかに「イケてる」自分になれるかに囚われている思春期の女の子(まさに8th Grade = 中二ですかね(笑))が主人公なんだけど、結局そこからどう成長していくか、という面での展開は実に普遍的なメッセージを送るものだった気が。そのきっかけが、だれか救世主によってもたらされるんじゃなく、結局自分の中の気づきだってとこ、そしてそれを優しく見守るお父さんが素敵。よくいそうな、娘を気にせずにいられないお父さんなんだけど、一方でありえないくらいよく娘を理解して距離の取り方も絶妙で、顔もちょうどいい塩梅の老け方とイケメン度。そうそう主人公の女の子、今どきの訳わかんない子、みたいに見えるけど、実はしっかりした子なんだよね。

もちろん、有名なコメディアンの初監督作だけあって、映画の中に散りばめられるいろんな笑いのネタも良かった。グーチー!
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