tatsu

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのtatsuのレビュー・感想・評価

4.5
なんちゅう気持ちにさせる映画なんですか・・・下手なホラー映画みるよりよっぽど肝を冷やせます。

不器用でこじらせた中学生女子が、高校になるまでの1週間、自分を変える為に奮闘する映画なんですが、あまりにも痛々しくて観ていて死にそうになりました。

特に印象的だったシーンは序盤の山場、プールパーティー。更衣室を出てからプールに入るまでの一連の流れはきつすぎて、ずっと薄目を開けて鑑賞しました。

プールサイドで行われたプレゼント交換も地獄で、プレゼント選定に失敗していることもそうですが、必死で輪に入ろうと愛想笑いをしてみたり、溶け込もうと、口をパクパクさせて声にならない言葉を発してみたりするのですが、「もうやめてあげてー!」という感じ。

ジョシュハミルトンが演じる父親も素晴らしく、思春期の女の子を育てる苦悩が伝わってきました。過保護になりすぎるあまり、物語の後半のモールでの悲劇は、子を持つ親として身につまされる思いでした。それ故に、最後に二人で焚き火を囲んで会話するシーンは、とても温かいシーンになっていて良かったです。

全体的に感じたのは、彼女は中学で浮いてしまっていることに劣等感を感じていますが、実は周りが幼稚なだけで、彼女は周りに比べて考え方だったり、精神的にも大人で頭が良いので、合わないだけなのかなと感じました。高校に行けばきっとケイティは大丈夫だ!と最後はオヤジ目線で応援したくなる作品でした!

グッチー!

https://kamenhuuhu.com/2020/05/28/eighth/
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