この春家族から離れる人、それを見送る人。
または、春から心機一転、何かに頑張ろうとしている人。
そんな人達が、今の時期に観るべき作品。
4月から大学生、高校生となる二人の息子を持つ身としては、芯に刺さりまくる一本でした。
自分も中学~高校でそこそこの反抗期だった。
父となった今は、ピークは超えたものの、次男がそこそこの反抗期。
なので、本作における母親の気持ちも、娘の気持ちも、どっちもわかる。
母目線・・・
話しかければ無視するし、いつになっても先のことをきちんと考えようとしない。日常の些細なことであっても、まだまだ親に頼るくせに、感謝のカケラもみせず。あーーむかつく!
娘目線・・・
毎日同じことをクドクドとバカみたいに繰り返し、いっっつも一言も二言も多い。それが全部上から目線っぽく感じる。そもそも存在がうざい!何もかも全てに対してイライラする!
お互いイライラしながら話すから、顔見ながらだとまともな会話にならない。
わかるわーーーーーーー
我が家の話。
去年ぐらいまで、次男の反抗期はひどかった。
壁を殴って穴あけたり、リモコンぶん投げて壊したり。
クソがあー!と叫んで部屋を出て、勢いよく扉を閉めてやっぱり壊したり。
それに対してこっちも腹が立つんだけど、結局それって何も解決しないんだよね。
適当に開き直ってストレスを溜めず、適当に受け流して、自分だけ勝手にソフトランディング。
そんな次男、先日の中学卒業式後、手紙をくれた。
家族に迷惑をかけ、頼りない自分を振り返る反省の言葉が書かれていた。そして、
「お父さんとお母さんには助けられてばかりだったけど、自分で自分を助けれるような、そんな高校生になりたい」
と。
涙腺崩壊しました。
嬉しすぎます。愛おしすぎます。
高校生活、全力で楽しんでください。羽ばたいてください!
そんな出来事がつい最近あっての本作、母娘の全てのやりとり、全ての会話、自分の出来事のようだった。
子供は親との繋がりを、親は子供への愛情を再確認できるイベント。それが反抗期!
反抗期って親からすると一つの試練なのかもね。
親もそんな子供を通して、人との接し方、考え方を学ぶわけだからね。
それにしても、、
お笑い芸人の声を入れてキャラ弁を動かすのはまだ許せるとして、エンディングのフェイク、あれは誰得??蛇足過ぎ!