海の子

今日も嫌がらせ弁当の海の子のレビュー・感想・評価

今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)
4.0
シングルマザーと反抗期の娘がお弁当を通じて交流する様子をつづり、ブログから書籍化までされた感動実話を篠原涼子と芳根京子の共演で映画化。平穏な八丈島に住む持丸かおり(篠原涼子)と次女の持丸双葉。小さい頃には「お母さんとレストランをやる」と言っていた娘も大きくなれば反抗期。生意気な態度で返事もせず会話もしようとしない。そんな娘に持丸かおりはキャラ弁で対抗する。嫌がらせから始まった「嫌がらせ弁当」はいつしか会話の無い娘へのメッセージへと変わっていく。
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久々に涙腺崩壊映画を見ました。柄にも無く.
芳根京子さんが凄かった。21歳にも関わらず中学生・高校生役がまだ似合う女優さんは数少ない。キャラ物は卒業だと言っていたのにお弁当はキャラ弁というギャップ(嫌がらせですが)。毎度毎度お弁当を開けた時の「ウッザ」という母親への嫌悪感を露わにする演技は何というか、可愛い。個人的に芳根京子が好きということもありますね。
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あとは持丸家族の話だけではなく、その読者であるシングルファザーにも焦点を当てて、両者の視点から撮られている所も面白かった。夫を亡くしたシングルマザーと妻を亡くしたシングルファザー、両者のやりとりもお互いを鼓舞する良い関係性が描かれていた。
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篠原涼子さんはどの役を演じても篠原涼子という人が濃すぎて、持丸かおりでは無かった(笑) .
そして良い立ち位置にいる松井玲奈さん。お姉さん役で出ていた。恋のキューピットみたいに脇で活躍する役どころではなかったけど、母と娘の中立な立場にいる所がリアル。二人に手を焼くお姉さんでした。
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何よりこれが実話というのが驚き。本当に高校3年間も続けたのかと思うほどのクオリティ。映画が終わったあとに実際のブログを見たけど、今現在も更新していて、何故かブログで泣きそうになるという。「嫌がらせ弁当 ブログ」で出てきますよ。
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持丸双葉の反応が作中で徐々に変わっていくように見えるんですよね。そこにも注目してみてほしい。一番最後は涙腺崩壊の演出なので是非。
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