ケイスケ

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズのケイスケのレビュー・感想・評価

3.7
やっぱシティーハンターのエンディングの入り方ってアニメでも一番だと思う。この「止めて、引く」とGet Wildの流れは本当に秀逸。期待にもっこりしつつ、アクアマンやファーストマンより先に鑑賞。

シティーハンターファンなら観ない理由は無い作品。まずオリジナルキャストを全員集めただけでファン以外の人も見る価値あり。同じ神谷明さんの『北斗の拳』は結構声優変わってるしね。

グッときたのはテレビシリーズでモブ役を多数演じていた山寺宏一さんがラスボスの声を当ててたところ。まあこのキャラ自体は意外性も何もないキャラなのが少し残念。ヒロイン役の飯豊まりえさんはかなり上手かったと思います。

半分はお約束のギャグとお決まりのキャラのやり取りが多いんだけど、それでも面白かった。ドローンやスマホ、最新兵器などが今風に盛り込まれているがすんなりと世界観に馴染んでいる。エローンはあまりにもバカバカしすぎて笑ってしまった。

ただ先述した通り敵が平凡なためストーリーは割と単調。獠と海坊主の兵器破壊シーンは少し長かったかな。ラスボスの側近も見た目は強キャラっぽいのに特に見せ場ないし。銃タコのくだりもあったしコイツと獠の銃対決とかあっても良かったのでは。

しかし最初に言った通りエンディングを見せられると、不満が一気に飛ぶのがこの作品のズルいとこ。『Get Wildイントロ→獠の気の利いた一言→止めて、引く→アスファルトタイヤを切りつけながら〜』の一連の流れで持っていかれますよそりゃ。

チュート徳井のオカマは…よく分からなかったけど、LGBT関連が厳しい中であんなキャラを出したのは昔のアニメらしくて逆に好感が持てました笑。シティーハンターってオネエキャラ多かったしね。