平野レミゼラブル

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズの平野レミゼラブルのレビュー・感想・評価

4.0
これはネタバレなんですけど、美人から護衛を頼まれたリョウちゃんが悪者に襲われるけど返り討ちにして最後になんか良いこと言いながら止めて引いて『Get Wild』が流れます。

そんな「いつもの(定期)」「知ってた(定期)」「ここまでテンプレ」な作品のレビュー必要あんのかって感じなんだけれどもレビューである。

本当に徹頭徹尾、いつものストーリーであり、いつものもっこりのノリであり、いつもの100トンハンマーコントであり、いつものキャストであり、いつものTMサウンドであり、いつもの冴羽獠の格好良さであり、いつものシティハンターをお出ししてくるワケなのでマジで特筆して書くことがない。

いや一応あるんだよ!良いところも悪いところも!
現在の新宿の街並みを完全再現したところに昔から変わってないリョウちゃん達を持ってくる新鮮さとか、いつものノリをお出しするのは良いんだけど流石にカラスとか飛ばしすぎていくらなんでもくどい!とか、アキラ100%からとにかく明るい安村はもう完全に古いだろ!とかいつもの要素がプラスにもマイナスにもなってる。
でも、なんというか最後に『Get Wild』聴いちゃったらなんかもうオールオッケーというか…俺はこれ聴くために劇場行ったんだしというか…そういえばテレ玉の再放送で『Get Wild』聴いてから小室哲哉にハマったな…というか…二階建てのバスが追い越していくのは事前に聞いてなかったぞ!?というか…
とにかく、なんかいつも通りが心地よい実家のような安心感を誇る映画だった。

あっ、でもリョウちゃんも時代に取り残されたわけじゃなくて、覗きにドローン(エローン)使ったり、撤去された「XYZ伝言板」をARアプリにしていたりとちゃんと情報アップデートしていたのは偉いと思った。
でも敵の最新鋭兵器に対抗してショットガンをノコギリでソードオフしだしたり、結局コルト・パイソン最強だったりするのはいつも通りである。

しかし神谷さんを初め、オリキャスのメンバーもまだまだイケそうだし、あのラストからすると、今後もルパン3世シリーズみたいに劇場第2弾とかTVスペシャルとかで続けていってほしいと願ってしまうなァ…
ただ、今回の売りが「変わりゆく新宿、変わらないシティハンター」だったからこそ、次のシティハンターはいつも通りでありながらちょっと捻りを加えないと成り立たなさそうなのは結構ハードル高そうだな……