このレビューはネタバレを含みます
ウェディングプランナーの零細企業の社長さんの悲喜こもごもの物語。
楽しくて楽しくて幸せな作品でした。
大爆笑が起こるというよりは、あるあるのクスクス笑いがずっと続くという感じ。
そしてその笑いにペーソスが交差する。
こういう作品大好きです。ジャン=ピェール・バクリさん、初めて知りましたが、最高でした。表情が豊かでおもしろくて、でも哀愁があって、すっかりファンになりました。素晴らしかったです。
特に、社長マックスが自分一人で必死でがんばって、でも全然うまく行かなくてもうダメだと思った時、最後の最後で仲間に助けられ、新郎と新婦に「ありがとう」と言われたあのシーンが忘れられません。あんなことがあったら、本当に心に染み入るようにうれしいと思う。感動しました。そしてそれは、めちゃくちゃだった事態が素晴らしい結果に落ち着き、心がほっとする瞬間でもありました。
物語は終わりましたが、穏やかな安らぎと幸福感がいつまでも残りました。