フランスの結婚式と裏方のスタッフの様子を描いたコメディ。
パリ郊外の古城で開かれる結婚式の描写で、フランスの式の様子が垣間見れて面白い。
あんなに一晩中、宴が続くのが一般的なのかどうか?ですが、参列者もスタッフも結構大変!
本作では古城を借り切っているので、特別なのかも知れません。
マックス(ジャン=ピエール・バクリ)は、ウェディングプランナー。そろそろ引退も考え始めていた。
序盤は、マックスとスタッフたちとの関係性が紹介されていくような流れだが、ちょっと退屈。
パリ郊外の古城での結婚式の準備に集まってくるスタッフや式の主役たち。
登場メンバーもそろって、このあたりから俄然面白くなってくる。
集まったのは、顔なじみのスタッフに臨時雇用のメンバーも加わった個性のある面々。
結婚式の主役、新郎のピエールもクセが凄い!(笑)ピエールの母親もお茶目。
とにかく、登場人物が皆一癖ある連中ばかりで、そのどこか抜けている感じが笑えます。
準備段階から問題点が続出。これでまともな式が開催できるのか?心配になってきます。
新郎・新婦の親戚や式の招待客も集まり、何とか結婚式スタート。
当然、ここからもハプニングが絶えません。
しばらくは、スタッフや式参列者のドタバタを楽しんで下さい。
(以下、ネタバレ)
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終盤、ピエールが気球に吊るされてパフォーマンスを行う場面。
スタッフが引っ張っていたロープを放してしまうというアクシデントで、気球が飛んでいってしまう。
そんなアクシデントも、予定の流れと勘違いしている参列者でしたが、スタッフは焦る。
そして、加えて花火の暴走。
そんな失態にマックスが切れ、一人離れて今後のことに思いを巡らせる。
この時、マックスは、この仕事を続ける気力を失っていた。
カメラマンの友人ギイはマックスを説得して何とか連れ戻します。
マックスが戻った部屋で見たものは、スタッフたちのアドリブの演奏で盛り上がっている参列者たち。
彼らは、この催しを純粋に楽しんでいます。マックスの心にも響いたようです。このシーンは好きだなあ~。
そして、何とか無事に式を終えた翌朝。
マックスは、スタッフを前に今後のことについて話をします。
人の喜ぶ顔を見れる仕事って、自分の喜びに繋がる。そう簡単に辞められない?(笑)
作品内で使われる「君の瞳に恋してる」の曲もいいですね。
曲が流れ出すだけで、気分あがります。